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建築について

前の話:SHIBAURA HOUSE設立の目的がどの位達成されたのか振り返る

3年経った今も変わらない、SHIBAURA HOUSEの建築に感じる新鮮さ

I: 建築が竣工した時に、2階のテラスに座って外を眺めると、自分がアート作品の中に入っているような感覚を受けたことを良く覚えています。そしてその新鮮さは今でも変わっていません。どうしてなのか、ちょっと分からないんです。金沢21世紀美術館もすでに10年くらい経っていますが、訪れる度に同じようなことを感じます。良い意味で変わらないというか。妹島さん以外の建築であまりそう感じることもないので不思議です。

S:そうですね。SHIBAURA HOUSEは外に開かれた部分が多くて、真っ白な壁で閉じられた空間とはまた違っているのでしょう。白い箱だとだんだん古くなっていく感じが生まれると思います。ここは外からどんどんエネルギーが入ってくるので、いつもフレッシュな空間が作り続けられていると考えることができるかもしれません。最初はなかったけれど、中で大きな木を育てたり、 楽しい要素がありますね。

I:なるほど。そういえば先日、5Fでダンスのイベントがありました。夜の空間の独特な使い方でした。僕らも予期しない想像力が膨らむ使い方を、利用者の皆さんが考えてくれます。

S:21世紀美術館もそうですが、自分が想像するより、使う人がいろいろな使い方をしてくれるのは面白いですね。伊東さんから地域と結びついていかないと、という話があったけれど、芝浦は新しいところと時間の積み重ねが混在したユニークな地域ですからね。粗がないような、ただツルツルした空間は、こどもにとってどうなのか。SHIBAURA HOUSEは居る場所によって外の見え方が違いますよね。それが様々なレベル・高さで見え隠れするのが独特で面白いと思います。新しいマンションもあるけれど、街につながっている所で、こどもが時間を過ごせるのは良いこと。最近はセキュリティが厳しくなり過ぎていて、それもどうかと思います。

I:SHIBAURA HOUSEを建てる前に、世界のさまざまな建築を見学して感じたのは、どんなにいい建築を建てても、うまく使わないと意味がないということです。そして、建ててみて、初めは試行錯誤だったけれど、スタッフと一緒にやっていく中で、空間が人を作って、人が空間を作る。そして、そこに引き寄せられてまた新しい人と のつながりが生まれるという相互作用が起こっているのを感じます。それはこの建築じゃないとできないし、また、建築だけでもできないものだと思います。