HOME > COMMUNITY >

コドモチョウナイカイ デザインでまなぶワークショップ
「シバウラハウスにすむ『いきもの』になってみよう!」

2015.08.18

BY コドモチョウナイカイ

コドモチョウナイカイとは、子どもたちが「コドモチョウナイカイ」と称するデザインチームを組んで、共に遊び学びあいながら、まちを元気する「おまつり」をつくりあげるワークショップのプログラムです。通年でストーリーのあるカリキュラムを受講していただく「デザインでまなぶ/ワークショップ」と月1回火曜日に開催している「デザインであそぶ/オープンスタジオ」2つのプログラムがあります。ここでは、5月23日(土)に開催した第1回「デザインでまなぶ/ワークショップ」のレポートをお届けします。

ワークショップ準備編

いよいよ、コドモチョウナイカイ2015「みんなでSHIBAURAどうぶつえんをつくろう!」ワークショッププログラムの開幕です。初回のプログラム「シバウラハウスにすむいきものになってみよう!」は、初めての空間や⾒知らぬ仲間と打ち解けることを主旨に計画しました。まずは、⼦どもたちあてに「どんなことをするのかな?」というお⼿紙を出すことから。⼤⼈だって、何をするのかわからないままに、知らない場所に連れてこられたら緊張してしまいます。だから、当⽇の進⾏を出来るだけ易しい⾔葉で表現しました。

次に、⼦どもたちが気兼ねなく存分にデザインワークを楽しめる空間・雰囲気づくりにこだわりました。会場を全⾯的に養⽣したら、⼤きな植物の繁る公園に⼤きなピクニックシートを敷き詰めたような楽しい空間になりました。さぁ、全員でまあるくなって「コドモチョウナイカイ」の集まりを始めます!

コドモチョウナイカイってなあに?

コドモチョウナイカイのかつどうや みんなでたのしくかつどうするための おやくそくについて、おはなしします。まずは、「コドモチョウナイカイって何をするの?」と⼦どもたちに問いかけてみました。「知ってるよ!」「探検でしょ!」「それから、ポーズをとって布の上に寝転んで…」次々と答えが返ってきます。でも、それは「今⽇やること」。みんなお⼿紙をしっかり読んで理解してくれたのだと思うと、⼼は⼩躍りしながらも軌道修正します。

「じゃじゃーん。実はみんなが今いるこの場所で12⽉におまつりを開きます!」「みんなには、おまつりの準備をしてもらいます。5⽉、7⽉、9⽉、11⽉と少しずつ、みんなの⼒でこのシバウラハウスをどうぶつえんに変⾝させてしまいましょう。そして、みんなのお友達やまちの⼈たちを呼んで、みんなでおまつりをお祝いしましょう!」きょとん?とした⼦、びっくりした表情、わくわくした⾼揚、きらきらした⽬…様々な反応が⾒られましたが、今すぐにコドモチョウナイカイの何たるかを理解しなくても、いいのです。ワークショップを重ねながら、⾃分たちがやっていることが、こんなことにつながった、お友達やまちの⼈が喜んでくれた、楽しんでくれた、経験を⾃分なりに咀嚼し消化していってくれればと願っています。

シバウラハウスをたんけんしてみよう!

シバウラハウスは けんちくかの せじまかずよさんがせっけいした やねのある 「こうえん」のようなけんちく です。なんだか ふしぎないきものが すんでいるようなきが しませんか?どんな いきものと であえるのか、たんけんに でかけてみましょう。いよいよ、今⽇のデザインワークのはじまりです。まずは、これからコドモチョウナイカイの活動の拠点であり、おまつりの会場になる「シバウラハウス」の探検にでかけます。

探検隊は2つ、異年齢の⼦どもたちを混合したチームを編成しました。⼀⽅的に年⻑者から、学ぶことだけが「学び」ではないからです。年⻑者は年少者に教えるという経験を通して、⼈に「伝える」⼒を⾝につけます。年少者が年⻑者と⾃分を⽐較して覚えるジレンマのようなもの、それも⼤切な「学び」だと考えています。シバウラハウスを歩き回って、扉を開けたり、本棚の裏を探ったり、⽳の中を覗き込んだり…会場には⼦どもたちの歓声や笑い声、悲鳴などが響き渡りました。次は、⼦どもたちが空間と向かい合って得たイメージを、⾝体をつかって⼤きな布の上に写し取る作業です。

シバウラハウスの「いきもの」になってみよう!

シバウラハウスに いたらいいなぁ、こんないきものが いたよ。そうぞうした いきものについて からだをつかってひょうげんして みましょう。

探検からもどってきた⼦どもたちを待ち受けていたのは、14枚の⼤きな布。中央のテーブルには、絵の具や刷⽑、ローラーなどが⽤意されていました。状況の変化を⽬にした⼦どもたちは即座に反応しました。「次は、ポーズとるんだよね」
布の上に寝転がった⼦どもたちは思い思いのポーズをとり始めました。⼦どもたちの積極的な⾏動に驚いたのは我々⼤⼈たち。⼦どもたちに急かされながら、型取りをしました。ユニークな形が並ぶ、中2階からの⾵景。さてさて、どんないきものに仕上がるのでしょうか。



かたをとって、せかいでひとつの「いきもの」にしあげよう!

シバウラハウスの「いきもの」を からだでひょうげんしたら、そのままのかたちで ぬののうえに ねころんでおうちのひとに、 かたをとって もらいましょう。どんな「かた」が とれたかな?「かた」のうえに、いろをぬったり、もようをかいたりしっぽやはね、つの? なんでも じゆうに かきたして、せかいにひとつの「いきもの」に しあげましょう。

⼦どもたちは、何をイメージしてポーズをとったのでしょう?⾃分の⼈型から何をイメージするのでしょう?想いや考えを⾏ったり来たりしながら、刷⽑やローラーを休みなく動かす⼦どもたち、想像が創造を呼び、また創造が想像を呼ぶデザインワークです。⼦どもたちが、全⾝をめいっぱい使って空間から得たイメージを可視化していく姿は、とても⽣き⽣きとしていました。

どんな「いきもの」があつまったかな?

みんながつくった せかいにひとつの「いきもの」をおともだちに しょうかいしましょう。どんな おなまえかな?どんな こえでなくの?どんな あるきかたをするの?さてさて、あっという間に時計の針はワークショップの終わりに近い時を告げました。

「つくったいきものを、みんなに紹介してくれる⼈はいますか?」という問いかけに2⼈、3⼈⼿が上がったかと思ったら、次々と「私も」「僕も」。結局、みんなでお友達の作品を全部⾒て回ることになりました。積極的な⼦どもたちに、スタッフもびっくりしましたが、実際にみんなの注⽬を浴びると、緊張して尻込みしたり、消え⼊るような⼩さな声になってしまったり。きっと、思うようにお話しできなかった、というジレンマを感じた⼦どもも少なくはないことでしょう。

この「はっぴょう」、いわゆるプレゼンテーションについて、発表者が⾃分の伝えたいことを⾔い切ったら「素晴らしい!」で終わらせたくはないと考えています。これからワークショップや協働を重ね、⼦どもたちの間にお互いを尊重する気持ちや信頼関係が⽣まれてこそ可能なことかもしれません。だけれども、発表者の声に⽿を傾け、気持ちに寄り添いながら、みんなで意⾒や感想、質問などを投げかけあう場にしていきたいと考えています。

⼤⼈の世界、実社会においても優れたコンセプトやアイディアというものは、発案者の意図や情熱に共感する協⼒者を得て初めて「⽣きる」ものです。⼦どもたちの「思考の可視化」の結果として⽣まれた「デザイン」を、⼦どもも⼤⼈も、みんなで⼤切に育てながら、コドモチョウナイカイのおまつり「SIBAURAどうぶつえん」を作り上げたいと思っています。みんなのおまつり、こそが最⼤にして最強のプレゼンテーションだと、私たちスタッフは信じています。

ポスト一覧に戻る

おすすめのポスト

レポート

nl/minato_ジェンダー「Personal is Political -私の生き方、社会の在り方-」

2017年7月29日(土)にnl/minatoのプログラムとしてジェンダーをテーマとしたイベント「P続きを読む

BY 元行まみ / 2017.07.29

レポート

まちで出会い、みんなでつくる“わいわいカレーキッチン”

季節外れの台風や雨模様の1週間のあと、さわやかな秋風とともに「わいわいカレーキッチン」いよいよキック続きを読む

BY 韓 亜由美 / 2016.10.17

レポート

フレンドシップ2016「踊る人形」~時間の絵をつくろう~ レポート

9月30日、SHIBAURA HOUSEフレンドシップ・プログラム2016の一環として「踊る人形/時続きを読む

BY 松本力 / 2016.10.01

レポート

「夏のオープン・ダンスワークショップ」

8月1日から7日までの1週間、Dance Port SHIBAURA(ダンスポート・シバウラ)関連プ続きを読む

BY 岩中可南子 / 2016.09.10

レポート

De Correspondent 滞在記


2016年6月12日 アムステルダムから成田空港に到着。無事に着いていることをメールで確認。 続きを読む

BY 柴田直美 / 2016.07.30