HOME > イベント >

「Personal is Political - 私の生き方、社会の在り方 -」

07/29
(土)
参加受付締切

nl/minatoとは
SHIBAURA HOUSEは2017年春から、学びのプラットフォーム”nl/minato(エヌ・エル・ミナト)”をスタートします。”nl”はネザーランド=オランダ、”minato”は港区を中心とした港エリアを指すこのプロジェクトでは、SHIBAURA HOUSEとオランダ王国大使館、さらに地域の様々な団体が協働しながら、市民参加型の学びの場をつくります。テーマは「LGBT」「ジェンダー」「メディア」の3つ。オランダ政府が積極的に取り組むテーマであり、日本国内においても目をそらすことができない、今日的な課題と言えます。年間を通して開催される勉強会やイベントでは、オランダにおける先進的な事例を紹介しながら、国内や港エリアの状況や課題について学び、対話を通して理解を深めることを目的とします。

nl/minatoのジェンダープログラム
「ジェンダー」と一口にいってもその言葉に含まれるトピックは、個人のアイデンティティーの問題、仕事場や家庭内での役割、性差別による暴力など多岐に渡ります。ジェンダースタディにおいて大切なのは、「Personal is political(個人的なことは政治的なこと)」という言葉にあるように、個人的な経験を私的な領域に留めておくのではなく、これまでの歴史や現在の社会の文脈を踏まえながら、公的な領域に持ち込み、声を上げ行動することだと私たちは考えています。SHIBAURA HOUSEのある港区、特に芝浦はオフィス街。生活水準やアクセスも良く、タワーマンションが建ち並び、若い家族や外国人も暮らしている地域です。SHIBAURA HOUSEが運営するコミュニティースペースでも、周辺で働く人や親子の利用者が多くいます。nl/minatoのジェンダープログラムでは、主に港区に関わる人たちと共に私(個)とその集合体であるコミュニティが、性別の枠組みにとらわれずより良く生きるためにできることを考えていきます。



<nl/minato 概要>
「LGBT」「ジェンダー」「メディア」の3つのテーマを様々な切り口から学ぶプログラム。
会期:2017年3月-12月(「LGBT」は3-5月、「ジェンダー」は6-8月、「メディア」は9-11月を予定)
会場:SHIBAURA HOUSE/オランダ王国大使館/その他港区と近隣エリアのスペース
主催:SHIBAURA HOUSE | 後援:オランダ王国大使館


nl/minato_ ジェンダー
「Personal is Political -私の生き方、社会の在り方-」


本イベントではまず始めに、インターンによる港区の施設や企業・地域の方への事前リサーチとともに、日常で当たり前だと内面化してきた考えや役割の背景には、私たちが社会の中で無意識に身につけている「男らしさ」や「女らしさ」が存在しているのではないか?という問いを立てるところからスタートします。今それぞれが直面している家事・育児や就労における違和感や困難が、ジェンダー(性差)と紐付いていることに気づき、私たちを規定する考え方や社会の構造が、どのように形成され・変化してきたかを、歴史的な観点から学びます。

またイベントの特徴として、ジェンダーから派生する様々なトピックの中から、「再生産労働」という言葉を1つのキーワードとして用います。日本ではあまり聞きなれない言葉ですが、再生産労働とは、商品(サービスも含む)を生産する労働に相対する言葉として生み出され、賃金の発生しないことも多い家事労働(料理、掃除、洗濯、子育、介護)を指します。日常生活で経験するジェンダーバイアスや固定化された役割分担と社会構造との関係性を読み解くために、そしてこれまで女性が主に担ってきた再生産労働を、今後コミュニティや社会全体としてどう担うのかを考えるヒントにしていきます。

後半のプログラムでは、これからの社会を考えるための一歩として、オランダのアムステルダム市から、サビーネ・ジンブレール氏を招聘し、アムステルダム市の施策についても理解を深めます。ジェンダーに関係する問題を解決するための制度や、文化政策やアムステルダム市の地域コミュニティの観点から、市民・施設・団体がジェンダーについて問題定義をするような活動を紹介します。

最後にこれまでの学びを元に最初に立てた問いに立ち返り、私たちが個人として、そして社会全体としてジェンダーにおける諸問題を自覚し、それにどのように取り組んでいくのか、グループディスカッションを通して考えます。私たちの中に染み込んでいるジェンダーバイアスから自らが解放されることで、社会の中で多様な家族やコミュニティの在り方をつくり上げていくための一歩を踏み出します。

<イベント概要>
日時:7月29日(土)13:30-17:30(13:00開場)、途中入退場可
会場:SHIBAURA HOUSE 5F
定員:70名(予約制)
参加費:無料
使用言語:日本語、英語(日本語逐次通訳あり)
お申し込み:「参加する」ボタンから必要事項を記入の上お申し込みください

<当日のタイムライン>

13:30-13:40
ご挨拶とプログラムの紹介

13:40-14:10
《私たちの背後にある、見えざるジェンダー・ギャップ》
事前リサーチから見えてきた問題点や参加者が日常の中で感じていることの中から、性差に固定されたものの見方や役割分担が、家庭内や教育・就労の場などの様々な人間関係の中で、どのように存在しているのか、今の日本社会の現状を個人の目線から捉えます。
プレゼンテーター:nl/minato インターン、須川咲子

14:10-14:40
《文化や歴史における変化を紐解く》
性差に固定された考え方がどのように形成され、また変化してきたのか、そしてそれが人々の生活にどのような具体的な影響(政治的、経済的、社会的)を及ぼしてきたのか、現在と地続きである過去を紐解きます。そうすることで、私たちが「自然」で「当たり前」だと内面化してきた考えや役割が、実は作られてきたことが見えてくるのと同時に、多くの人が声を上げ続けてきた結果、時代と共に変化し続けてきたという事実を明らかにしていきます。
プレゼンテーター:堅田香緒里

14:40-15:10
《「再生産労働」という考え方と、ラディカルな女性運動》
「再生産労働」というフェミニストたちが使い始めた言葉を通して、社会を捉えます。なぜ再生産労働の価値は社会的にも、経済的にも低いままなのか?現代社会で誰がどのように担っているのか?再生産労働をラディカルに捉えなおしてきた運動を紹介しながら、人間が生き延びるために最も不可欠で、重要な労働の意味を考え直します。
プレゼンテーター:須川咲子


15:10-15:20
休憩

15:20-16:20
《オランダに学ぶ、ジェンダーへの市民の眼差し》
女性の経済活動が当たり前になったことで、ジェンダーや家庭内での分業に関し、オランダの人々の考えはどのように変わってきたかを学びます。アムステルダム市の施策と、ジェンダーを文化的側面から扱う様々なプロジェクトを通し、オランダの状況を見ていきます。
ゲスト:サビーネ・ジンブレール

16:20-16:30
休憩

16:30-17:00
《多様性を育むための実験と実践》
日本では、女性の労働力の活用が謳われていますが、「女性手帳」「3年間抱っこし放題」に見られるように、妊娠、出産、子育てに関わる多くの問題を女性に丸投げし、また多様な生き方を否定するような政策が進められています。この現状を打開するために、「Personal is political(個人的なことは政治的なこと)」という考えに立ち戻りながら、どのように声をあげ行動していけばいいのか、様々な例を参考にしながら、考えてみます。
プレゼンテーター:堅田香緒里、聞き手:須川咲子

17:00-17:40
《個人・コミュニティとしてできること》
イベントの最初に挙げた問題点に立ち返って整理し、私たちが個人として、そして社会全体としてジェンダーに関する諸問題に対してどのように取り組み・担っていくのかをグループディスカッションで考えます。性差への気づきから個々や家庭内で実践できるような指針を作ったり、日本でどのような制度や仕組みが整備される必要があるかを共に話し合います。

当日のプログラム内容

07/29(土) 13:30 〜 17:40
「Personal is Political - 私の生き方、社会の在り方 -」

詳細▼


Sabine Gimbrere(サビーネ・ジンブレール)
厚生労働省文化政策部、文部科学省国際文化政策庁を経て、ユネスコ世界遺産委員会のシニアマネージャー(2001-2007)を務める。2014年にアムステルダム市の国際課ディレクターに就任し、アムステルダム市の国際政策の策定や世界各地の都市とのパートナーシップの構築に携わる。アート、文化、教育、スポーツ、多様性の分野におけるアムステルダム市の政策を担当。現在に至る。


堅田香緒里
1979年、静岡県生まれ。ゆる・ふぇみカフェ運営委員、法政大学社会学部教員。
女の暮らしとか貧困、社会保障について考えながら、最近は魔女とベーシックインカムの夢と現に思いを馳せている。エコフェミ熱再燃中。共編著に『ベーシックインカムとジェンダー―生きづらさからの解放に向けて』現代書館(2011年)他。


須川咲子
Social Kitchen(京都)、Accompany Collective(オークランド、ニュージランド)、BIEN Japanのメンバー。2014年、オークランド工科大学ST PAUL St Galleryのリサーチフェロー。2015年〜2016クイーンズ美術館(ニューヨーク)客員研究員(新進芸術家海外研修制度)。2014年から、再生産労働、家事労働についてのリサーチを始める。再生産労働を担う家事労働者の運動の側にいて学んだり、再生産労働を運動の中心に置き、戦ってきたフェミニストの歴史を調べながら、現在に至る。再生産労働の論理で社会を動かしていくために、Center for Reproductive Laborを立ちあげる。共著に『Co-Revolutionary Praxis: accompaniment as a strategy for working together』(2016年)。

お問合せ先

nl/minato事務局
info@nlminato.org
03-5419-6446
www.facebook.com/nlminato/

おすすめのイベント

2017.11.20(月)開催

HOUSE of ENGLISH For Kids

2017.11.24(金)開催

HOUSE of ENGLISH For Toddlers …

2017.11.27(月)開催

Lunch Time English

2017.11.29(水)開催

SHIBAURA HOUSE "English Bar" N…